どーも、お笑い工学の佐々木くんです。
敗者復活で好きだったのは、ダイタク、カベポスター、ランジャタイでした。
人気投票であるなら、わざわざ寒空の下ネタをやらなくても良いような気もしますが(笑)
司会
審査員
ナイツ塙
1st Round
インディアンス(敗者復活)
僕は敗者復活から観たのですが、巨人師匠の噛んだ時のフォローが...ってコメント。
あれかみましたかね?あれはネタですよね?
敗者復活と比べて、ネタがちょっと変わっていました。
東京ホテイソン
スカシがバチッと決まって面白かった。
のっけからキャラツッコミで笑ってしまった。
巨人師匠の審査コメント。「頭をつかう。ツッコミは共感だ。途中ついていけなくなる。」
僕はそう思わない。
お客さんはもう語尾や頭を追うことを諦めて、結果的に何というフレーズになるのか?というシステムを楽しんでいたはず。
東京ホテイソンは、「新しい形のツッコミ 」というキャッチフレーズで出てきているので、巨人師匠の考え方はだいぶ伝統に則った、クラシカルな漫才観の持ち主だな〜と感じました。
その分、若いお客さんに支持されて決勝に出てきたのに、そことのズレがあったように思います。
ニューヨーク
「休日の両津勘吉」からの「無料で読めるマンガアプリ」という強ボケの連続で爆発。
ネタを通して、コンプライアンスをディスってる感じがよかった。
本来のニューヨークの持ち味である「毒」の片鱗が見えた。
もっと毒のあるネタもあるから、それをみたかった。
今年のM-1では、去年屋敷さんが切り拓いた「審査員のコメントを遮ってボケる」というのをネタ終わりで皆やっていましたね。
おかげで、大会全体がピリピリしない感じになりました。
見取り図
https://www.m-1gp.com/m1m/movie/?id=XYmVC-XjVmA
ドンキーコングで爆発。
流れるような展開。コンスタントなボケ。
まるで2007年大会のトータルテンボスさんのネタを彷彿とさせるような、仕上がり具合を感じました。
今田さんの金髪コメントが絶妙過ぎ。
ただ、流石にyahoo検索はちょっと違うのでは...?(笑)
おいでやすこが
M-1用の即席ユニットの初決勝進出。
お互い、R-1グランプリの決勝に進出している、実力者同士で組んだコンビです。
まるでボケに対して、ボケを当てに行ってるような小田さんのツッコミ。
大声を張り上げて、ぴょんぴょん跳ねて地団駄を踏む、小田さんのツッコミが面白過ぎ。
ピン芸でも平場でも使っていた、強力な武器が見事に漫才でもハマりましたね。
「声」のコンビだと思った。
まるでミルクボーイさんの時のような、ずーっと笑いが止まらない状態になり、かなり悶絶しました。
あんなに怖い顔して怒ってた小田さんが、なんであんな良い人に見えるんでしょうね(笑)
素に戻った時のいい人感がすごいです。
これ実は、小田さんの声は大声なだけじゃなく、おもしろ響きだと思うんですよね。
ご本人のYouTubeチャンネルのこれとか。
マヂカルラブリー
動きの人。一発目のボケで大爆発。
2回目みると、良くわかりますが、4ボケ目の悪魔召喚がぶっ飛び過ぎてるのか、会場のお客さんがついて来ていません。
僕はめちゃくちゃ面白かったんですけど。
でも、野田さんのあのパントマイムと、村上さんのちょっとの補足だけで、本当に「魔法陣から悪魔を召喚した」ように見えるのが素晴らしすぎますよね。
巨人師匠はこれをいってるのだと思います。
オズワルド
おいでやすこが、マヂカルラブリーの大嵐の後。
なのに、落ち着いてたぶんいつも通りの感じでやれてたんじゃないでしょうか?
めちゃくちゃ聴いていて安心感のある漫才でした。
ですが、あれだけの焼け野原になったせいで、メチャクチャ変なこと話してるはずなのに、「正統派に見えてしまった」という現象が起きました(笑)
去年酷評したのですが、ツッコミの伊藤さんの「冬なのに七分丈パンツ」というのが今年はきっちり修正されていたので、それは良かったと思います。
そして、珍しく審査員のアドバイスが真反対に割れました(笑)
松本さん「うるさい組が続いたのでツッコミは静かに」
巨人師匠「うるさい組が続いたのでツッコミをうるさい方がいい」
巨人師匠は、直して欲しい箇所、というよりは、出順の流れ的にって事だとは思いますが。
松本さんは、流れ的にも、芸風的にも、これからもずっと静かなツッコミで聞きたいみたいなニュアンスでしたけど。
ただ、サスペンダーの金具が光に反射して、眩しいのが気になりました。
来年までにはどうにかして欲しいところ。
ちなみにボケの畠中さんは文句ナシです^^
どうでもいいけど、畠中さんって声がバナナマン設楽さんに似てませんか?
え、似てない?
アキナ
最初みた時は、何かが噛み合っていない事だけは分かったのですが、それが何かはわからなかったんです。何か違和感を感じていて、理由はわからないけど漫才の世界に入って行けないなぁ〜何でだろう?って。
ずっと考えていたんですが、サンド富沢さんの審査コメントで気付きました。
「(自分みたいな)おじさんには刺さらなかったかな」
そうなんですよね。
「40才のおじさんが好きな女の子の前でカッコつけたい」っていうのが、オカシイんですよね。
しかも大人のカッコよさならわかるんですが、カッコつけ方が10代とか20代前半みたいで。
それをツッコまずに進行しているから、ぼんやりと「?」が浮かんでいたのかな〜と。
「そんなの関係ないじゃん!漫才なんだし。そういうネタなんだからいーじゃん!」ってのも分かるんですが...。
事前Vで出ちゃってるんですよね。山名さんの顔と名前と40歳って。
40歳の男の人が同級生の女の子が好き?というのはちょっとムリがあるんじゃないかな〜と。
それでも「こういうファンタジー設定で実際のトシは関係なく進めてくネタか」と納得して、話に入り込みかけたのですが、ツッコミの方が既婚者だと2回目に言ったところで、僕は現実世界に戻されてしまいました。
そこはリアルで行くのかと。
それによって、40才と既婚者の「もういい大人の会話」っていうのが思い出させられてしまって、それ以降ちょっと入り込みにくかったのかなーと思いました。
たぶん、芸歴2〜3年目のもっともっと若手の、年齢も若い芸人さんがやるとしっくり来るネタなんですよね。好きな子の前でイキるみたいな。
昔、放送作家のかわら長介さんが、「その人の今の年齢で、今しか言えないことを漫才にするのが一番説得力があってオモロイ」みたいなことを言ってましたが、それなんだろうなーと思いました。
好きな女の子の方も同級生なので、40歳って事ですしね。
いい大人なんだから断れよ!と思ってしまいました(笑)
ボケの山名さんがイタイボケをしてるけど、女性の方もイタイ人なんかな?みたいな展開を期待したりもして。
今回は「アキナさんの今の年齢」と「やるべきネタがあってない」のかなと思いました。
たぶん、ご本人たちはシンプルに「いい大人が子供みたいなくだらないことを全力でしてる」っていうのがやりたかっただけだと思うのですが(笑)
漫才のセオリーでいうと、この設定でも、気になる部分さえ処理してしまえばいいと僕は思いました。
例えば、40才の自分を自覚しつつ、「この前同窓会に行って、学生時代好きだった○○さんと意気投合して、いちど結婚してたみたいだけど離婚してて、話してたらお互いいい感じになって、だから今度単独の楽屋に呼びたい」とか。
リアリティーの処理。
ボケは演技
錦鯉
CRまさのり
パチンコネタは元々わかりにくい。
今の時代パチンコユーザーも減ってる。
キャラクター面白い。
レーズンは確かに聞こえなかった。
ウェストランド
僕は面白かった。
早口でまくし立てるツッコミ井口さんに対する、ボケさんがどっしりとゆったりと構えていて、安心感がありました。甘噛み箇所があるのに観ていてハラハラしないのはすごい。
最終決戦
見取り図
マヂカルラブリー
おいでやすこが
順位
おいでやすこが(準優勝)
マヂカルラブリー(優勝)
見取り図
オズワルド
錦鯉
インディアンス
ニューヨーク
アキナ
個人の感想
たぶん、今年の芸人間での流行はまちがいなく「コンプライアンスいじり」だと思うんですよ。
その中で頭ひとつ抜けてたのが、ニューヨークとウェストランドだったのだと思います。
巨人師匠の審査コメントがちょっと調子悪かった。