どーも、お笑い工学の佐々木くんです。
今はコロナでこんなご時世ですから、お笑い養成所もリモートでやっているという話を聞きました。
なので、授業内容も例年とは違うカリキュラムになってしまっているとは思いますが、このブログでも少しでも例えばNSC生などの、養成所でお笑いを学ぶ人たちに役立つ情報を発信していけたらと思います。
僕に出来ることをちょっとずつですが、やって行きたいと思います!
今回、僕が伝えたいことは「漫才をやりたい人は、爆笑オンエアバトルのDVDを見た方がいい!」という事です。
今、養成所に入ってくる若い世代だと、リアルタイムではないので、もしかしたら知らない方もいるかも知れませんね。
なので、簡単に解説すると爆笑オンエアバトルはNHKで1999年〜2010まで放送されたネタ番組です。(2010からはオンバト+となって2014年3月まで継続)
客席から選ばれた100名の審査員によって、ネタを演じた芸人が面白かったら、渡されたゴルフボールを客席からバケツに流し込む。10組の芸人中、重さを競い(KB...キロバトルという単位を使う)上位5組しかTVでオンエアされない...という中々シビアなルールでした。(最高545KB)
僕もこの番組かなり観て勉強させて貰いました。
で、この番組で活躍した人気芸人さんのネタがまとめてDVDに収録されているのですが、メチャクチャタメになるんですよね。
その理由を解説して行きましょう。
まず1つ目に、「ネタのスピードがゆっくり」である。という事です。
これ実はかなり大事で、「漫才を学ぶ〜!」となるとM-1グランプリを選びがちです。だけど、僕から言わせるとM-1の漫才はトップの実力がある芸人さんたちが、「面白いネタ」を「さらに4分間を生かしきる為に切り詰めている」んですね。なので、パンパンに仕上がった漫才をあのスピード感みせられるのは、一番初歩のビギナーの方が分析するには不向きだと思います。
台本の仕組みがすごいのか、演技力がすごいのか。初めのうちは、認識ができないのでチンプンカンプンだと思います。
なので、M-1と比べると、4分間でゆっくりと漫才をしているオンバトのDVDは教材としてとても優れていると考えています。
2つ目の理由は、「とにかくボリュームがすごい」です。
オンバトDVDの第2弾からのシリーズだと思いますが、とにかく収録されたネタの数がメチャクチャ多いんです。芸人さんによっては30本近くあるんではないでしょうか?
第2弾の芸人さんのラインナップですが、漫才でいうと...
などなど。(545KBをとったタイムマシーン3号はないみたいです、残念...)
長いコンビで6年近く番組にで続けているので、このボリューム数になっているんですね。
それで、ただただ量が多いからお得だよ!と言ってるわけではございません。
その分、「6年間のコンビの歴史をたどれる」のが良いのです。
今は売れっ子のコンビでも、最初の方の漫才はまだまだテクニック的に拙かったりするのです。なんなら我々とあまり変わらないくらいの。
それが年月を経て、芸歴を重ね、徐々に変わって進化して行ってる。その記録が観られるのです。漫才を始めようとする人、プロを目指そうとする人は、いきなりテレビに出ている芸人さんを模倣しようとします。で、必ずどこかで挫折します(笑)
そんな人が、今や達人と言われてるコンビの初期のネタを観るのは、すごく希望になる事だと思います。「あの人たちでも最初のネタはこんな感じなんだ!」「途中からツッコミがうまくなってる!才能だけじゃなくて、ある程度は努力でうまくなれるんだ!」みたいな。
僕がオススメするのは「タカアンドトシ」さんのDVDです。
上京前から収録され、上京後、売れる前、売れた後...とその変遷がいちばん顕著だからです。
1つ目のネタから順番に観ると、ある時点から明らかに変化している瞬間があります。
そのターニングポイントがいくつも観られるので、非常に面白いです。
あと、正統派漫才におけるテクニックはほとんど入ってるんじゃないかな。
とにかく「成長する時というのは、何かに気付いた時」だと感じさせてくれます。
そしてそれは、あんまりキャリアは関係ないかな〜とも思っています。
TSUTAYAがレンタルサービスをやってるうちに定額サービスで一気借りしちゃうのが、一番安上がりかもしれません。
こんな感じで硬い文章でつまらないかもですが、とにかく更新だけはしていきます(笑)
質問などはTwitterまで。
おしまい。