どーも、お笑い工学の佐々木くんです。
今回のテーマは「漫才のアドリブ」。
僕が事務所に所属していた頃はまだ、「アドリブができるのは才能があるから」という考え方が同期の間でも蔓延していました。
今にしてみれば、いわゆる「松本人志病」だと思います(笑)
その後に、実際に舞台に立ってネタをやってみたり、いまでは漫才の教科書とされている島田紳助さんのDVD「紳竜の研究」などが出たりして、みんな考えを改めるのですが。
(ちなみに島田洋七さんによる漫才解説副音声は絶対に観た方がいい)
逆に僕はその反動で、台本に一字一句忠実なガチガチな台本芸人になってしまったのですが。。。
そこから、いま漫才営業のお仕事など誘っていただくようになって、アドリブのやり方などが分かって来て、いまではアドリブにハマってちょっと好きにまでなりました。
やり始めたのは8月に入ってからなのですが(笑)
でもコツがわかれば、多分誰でもできるだろうなーと思いました。
その気付きをシェアしていこう思います!
漫才のアドリブに才能はいらない
結論から言っちゃいますと、アドリブをするのに才能はいりません。
天才・松本人志がアドリブをするから、「才能=アドリブ」みたいになっていたと思いますが、そうじゃないんです。
もちろん松本さんの能力がすごかったからアドリブをこなせたと思いますが、トーク番組のアドリブと、ネタのアドリブはまた違います。
まずはお気に入りの1ネタを作ろう!
じゃあどうするか?
それは「主力となるネタを作ること」。
ウケるネタであるとやってて楽しいから好ましいです。
主力ネタは何度も何度も舞台でやります。
舞台というのは、極限状態なので緊張しますが、やり慣れてるネタなら結果もある程度予想出来るし、気持ちの余裕が生まれるのです。
そこから、台本にないセリフを言ってみたりするのです。
言葉に詰まったら、台本に戻ってくれば良いし。
戻れる場所があるという安心感、そしてある程度ウケると分かってるベースとなる台本があるっていうのは、メンタル的にかなり大きいです。
僕は事務所のランキング形式のお笑いライブに出ていましたが、「必ず新ネタでなければいけない」というルールのためこの事に長いこと気づきませんでした。
あーあ、そんなルール守らなければよかったなぁ(笑)
(でも、若手のうちはネタ数つくってナンボというのは佐々木も同意です)
アドリブしやすい環境
これもまた、メンタル的な問題ですが、「圧倒的にウェルカムな空気感」でやり始めるのが良いと思います。
アウェイよりも断然ホームで。
僕の初アドリブは、8月2日のそもんずさんを含めたTwitterのフォロワーさん10名くらいが見に来てくれた路上ライブでした。
もう待ち合わせ場所に合流した瞬間から、「あ、これは何しても大丈夫な空気だ」と感じましたね(笑)
アドリブをするぞ!という意気込みというよりも、せっかく「自分たちの漫才を見にきてくれた」ので、「今日このイベント限定感」を感じて欲しいというサービス精神的のようなものでした。
思っていたよりも、日常の延長のような身近なモノでした。
じぶんで勝手にハードルを上げちゃうのは良くないなと思いましたね(笑)
アドリブのコツ
僕が思うアドリブのコツは3つあります。
それは、
・台本の延長でやること
・その場の環境を利用すること
・お客さんに話しかける感じでやること
まず、台本をベースにやること。
これをすることで、0から考えなくて良くなります。それから無理なく自然なカタチになります。
何の変哲もなかったセリフにボケどころを発見して、一言二言プラスするだけで笑いになったりします。これは現場の空気感のあったかさ次第で、「行けそうだな?」というのを感じて入れたりします。
あと環境や状況にも左右されます。あらかじめある台本が、全ての現場の状況にフィットしてない場合があるので、アドリブを入れたほうが違和感なくなる場合があると思います。
次に、その場の環境を利用する。
僕らのやる漫才は、イベントの一部として呼ばれることが多いです。
詐欺の予防のイベントだったりするので、警察の方のお話のあとだったりします。
そこで「詐欺でも始めようかな〜」というセリフの後に、「警察の人も帰ったみたいだし、大丈夫でしょ!」みたいに言ったりすると、良いリアクションしてくれます(笑)
元々の台本と、現場の状況を、アドリブでフィットさせるみたいな感じです。
その次が、お客さんに話しかける感じでやる。
これも、やっぱり路上ライブから得た経験何ですが、お客さんが10人くらいだと、一人一人の顔が見えるので、ネタをやりつつ話しかけつつという事がすごくしやすかったのです。
そこで、ふだん職場や友だちの前で笑いをとる感覚で、ポンポンとその場で思いついたボケなどを言ってみると、そこそこのリアクションもして頂きました(笑)
ほぼ知り合いだけどw
そこで、話しかける感じを、次の営業の現場で試したところ、かなりの良い反応をもらいました。
そこからは「あ、これは行けるんだ〜」ということで、演じ慣れたネタの時にチャンスがあればぶっ込む事にしています(笑)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は最近習得したアドリブについて書いてみました!
なるべくホームな環境をと整えて、いろいろ実験するというのは大事ですよね。
これからも新たに習得したワザはこちらで紹介できたらな〜と思います。
おしまい。