どーも、お笑い工学の佐々木くんです!
今回のテーマは「セリフの棒読み」。
「読むだけで上手くなる漫才コラム」で、
前回書いた記事がTwitterでたくさんの方に読んで頂けました!
ありがとうございます!
それに気を良くしまして(笑)
第2弾を投下しようと思います!
それでは言ってみましょう!
最初の関門!セリフの棒読み
漫才を始めたばかりの初心者が、一番最初にブチ当たる壁。
それが「棒読み」です。
棒読みとは、
「イントネーションに起伏もなく、セリフに感情が入っていない状態」
ですね。
セリフに感情が入っていないと、
漫才で言ってるメッセージが、お客さんに全然伝わって来ません。
当然ですよね。日常でも仕事でも、気持ちの入ってない声には心を動かされません。
そしてそれは漫才もそうなんですが、
「ツッコミに感情が入ってないとウケない」
というのがあります。
最悪、ボケはなんとか誤魔化せるんですよ。リズムなどキープ出来れば。
でも、ツッコミはダメなんです。
漫才は「演技」である!
漫才って自然な感じで喋ってるように見えますが、アレは実は「演技」なんですよね。
自然な感じに見える演技をしているんです。
なので、ある程度の演技力が必要なんですね。
これを、いきなり出来る人はほとんどいません。
余程、器用であるとか、
芝居をかじったことがあるとか、でないと正直難しいと思います。
この記事では、漫才を始めたばかりの初心者である「漫才ビギナー」の方に向けて、
すぐに解決できる『応急処置』をお伝えして行こうと思います。
棒ツッコミの応急処置
棒ツッコミを解決するのは、意外とカンタンに出来ます。
それは、
「大きい声を出して全力でやる!」です(笑)
結構、力技ですよね(笑)
ですが、これがかなり効果があります。
どういう原理でこうなるかは分かりませんが、
大きな声で全力でやると「気持ち成分が声に乗る」んですよね。
本来、演技力で魅せて行く所を、小手先のテクニックで誤魔化すことが出来るんです。
お笑いを始めたばかりの若手芸人は皆やってます。
どうやったら笑いが伝わるかが分からなくて、「とにかく元気よくやろう!」みたいな事で、
70でいい所を120出してるという事なんですが、これがあながち間違っていなかったんですね(笑)
たまーに、自分の意見を押し通したくて、全力で反論してくる人いませんか?
それはもう全力で全力で。
どんなに常識と外れようとも、本気でそう思ってる感じの、ある種DQN感のある。
それって実は伝えるって事に関しては正しいんですよね。
明らかに向こうがブッ飛んだこと言っているのに、聞いてるうちに
「あれ、俺が間違ってんのかな?」
と思えて来るから不思議です(笑)
とくに「大きな声」「明るい声」を出すといいと思います。
余裕があれば、面白みを含んだ「おどけボイス」もあると◎。
長い目で見た解決策
これはやっぱり「演技力と向き合うこと」ですね。
ちょっと専門的な話をしてしまうと、
その場で思いついてボケてしまった、ツッコンでしまった〜という演技をするのが漫才なので、
「メソード演技」という演技法が向いてると思います。
役としてその場に存在し、その場で発した言葉に、その場で反応するという...
...説明するとなんだか難しいですね(笑)
要するに、自然さを追求してる演技法です!
興味がある方は調べてみてくださいね♩
もっと良い説明があれば差し替えます(笑)
もうひとつは「コントをやる」です。
コントは「軽演劇」と呼ばれるくらいなので、お芝居の割合が高いです。
なので、漫才が上手くなるためには、逆説的ですがコントから始めるのは、けっこう理に適ってるかなぁ〜と思います。
僕もコントから入ったので、この辺りはかなり実感しました。
テンポが違うので、そこだけ苦労しましたが(笑)
注意しなければならないのは、役を演じる〜という考え方だけでは、自然なツッコミが出来なくなるという事。
M-1グランプリ2010の時の、ピース綾部さんのツッコミみたいに。
これはコント出身の芸人が、陥りがちなツッコミがぎこちなくなるヤツです。
これはメソード演技に加えて、あるテクニックで解決できるので、機会があればまた今度。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「漫才の棒読み」について書きました。
M-1グランプリの予選も始まりつつあるので、チャレンジする方はぜひ試してみてくださいね♩
おしまい