お笑い工学研究所

お笑い工学を研究する元お笑い芸人の「佐々木くん」とお笑い工学を広く伝えたい「そもんず」によるお笑い工学の研究所です。

意外とカンタン!?誰でもできる漫才の作り方

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どーも、お笑い工学の佐々木くんです。

 

 今回のテーマは「漫才のつくり方」。

 

 

 

 

 

 

①テーマを決める

 

まずは「テーマ」を決めます。

 

ベタなところだと、

 

「コンビニ」

「ファーストフード」

「ファミレス」

「結婚式」

「お葬式」

 

...など。

 

 

「馴染みがあってイメージできるモノ」かつ「プログラムが充実してるモノ」

 

を選ぶとつくり易いと思います。

 

 

 

 

 

 

②テーマの要素をたくさん書き出す

 

①で決めたテーマに含まれている「要素」を箇条書きで良いので、ダーッと書きまくります。

 

これはもう、たくさん書けば書くほど良いですね。

これ全部「ボケしろ」になるので(笑)

 

 

昔は僕も、変なこだわりを持っていて、

 

「ネタは全てじぶんの頭からヒネり出すんじゃー!」

 

と思ってたけど、今は、

 

 

全然ネット使って良いと思います(笑)

 

 

だって、その方が効率的だしね。

 

 

多分、多忙な売れっ子芸人さんが、作家さん入れてネタ作るときは、

作家さんがこういうの集めた資料を準備して、それを元にやってるんだと思います。

 

 

...と、こないだ久しぶりに漫才を作ってみて、思いました(笑)

 

 

 

で、これは芸人志望の方向けのアドバイスになりますが、

 

「ネットで調べて良いのは要素まで」

 

ということです。

 

 

ボケは、自分で考えましょう!

 

「当たり前だろ!」と思うけど、実際にいたのでね。

そういう人は後で困ります(笑)

 

 

だったら、もう丸まんまカバー漫才しちゃった方が、勉強になりますね!

 

 

 

大喜利をする

 

テーマに沿って、大喜利をしていき、ボケの核となる回答をしていきます。

 

 

テーマが「コンビニ」だったら、

「こんなコンビニは嫌だ」大喜利をしていきます。

 

ここで、②で作った「要素リスト」が活躍する訳ですね!

 

 

最初は、完成までこぎつければ万々歳。

慣れて来たら、ボケが人とカブらないようにしましょう♩

 

 

これも回答をたくさん出します。

たくさん出せば出すほど良いですね!

 

 

数を出せば出すほど、珠玉の一個に出会えますので、何でも良いから捻り出す。

しょーもなくて良いからひねり出す。

 

 

複数人で作るばあい、この段階で否定しちゃダメですよ。

「それつまんなくない?」とか絶対ダメ。

 

萎縮して、何にも出なくなります。

 

 

まずは数を出すことが最優先です。

検討タイムは後からありますから、とにかくボケを考える。

 

 

で、「こんなコンビニは嫌だ」で、フリーで大喜利していくのもアリですが、

さらに区分けをしていって、

 

「レジのピッてやつ」で大喜利とか、

「レンジ」で大喜利とか、

「レシート」

「トイレ」

「一番クジ」

 

...などなど、ブロックごとにわけても良いと思います。

 

 

なるべく、そのブロックごとにボケがたくさん出ると、覚えやすいし良いと思います。

ボケがでなければ良いんですけど(笑)

 

 

もちろん各要素で、トイレで一個ボケて、次、会計で一個ボケて次...でも良いんですけどね。

 

 

プロの芸人さんのネタとか見ると、「ここからここまでが◯◯の場面の大喜利」というのが、キレイにブロックごとに別れてたりします。

 

 

 

④おもしろ回答をピックアップする

 

③の大喜利で出した「おもしろ回答」を面白い順番にピックアップしていきます。

 

とはいえ、最初はどれが面白いか分からないと思うので、友だちに聞いたりするのも良いと思います。

 

 

 

⑤会話の台本にする

 

さて、ここからが大変です。

④で出した面白い回答を、何と会話にしなくてはいけません。

 

基本的に、ボケとツッコミを「A」「B」として割り振っていきます。

 

 

まぁ、ここまでは僕は好きですよ、うん。

机の上でできるので(笑)

 

 

 

当たり前ですが、漫才というのは二人の会話なんですよね。

3人とかそれ以上もあるけど。

 

 

その会話の流れの中で、

「自然とボケが入って来た」という演出が必要なんですよね。

 

 

基本的に、ボケというのはミス なんです。

なので、そこを強調するために、ふだんの会話を徹底して模写します。

 

その流れで、これまたナチュラルに間違えてしまう...というのが理想です。

 

 

まぁ、オチでは「初めからおちょくってただけだった」とかありますが(笑)

それも真剣に話を聞いたり、真剣にチャレンジしてこそです。

 

 

意外とみんな、まじめに相方の理想を叶えてやろうとしてます(笑)

 

 

という様に、あぁ見えて漫才、

結構リアリティーを求められるんですよね。

 

 

まずは「テーマ」を伝えます。

 

このテーマも「会話としての切り出し」が必要です。

 

 

「最近思うんだけど...」

「ちょっと僕、夢がありまして...」

「昔よくやった遊びで...」

「最近バイトしようと思ってるんだけど...」

「こないだ友だちの結婚式に行って来たんだけど...」

 

 

など。なぜ今この話をするのかのエクスキューズをしていきます。

 

じゃないと、聞いてる人の頭の中にデッカいクエッションマークを浮かべさせてしまうので。

不思議なことに、それを極限まで潰していかないと、話って聞いてもらえないんですよね。

 

理由を言う事で、リアリティーは増していくんデス。

基本的にね。

 

 

で、次にボケのパート。

 

「コンビニ」でやるとしたら、先ほどの大喜利のように、「このブロックのボケは5個で...ブロックが全部で3つだから...」のような事を考えながら作ります。

 

 

最初は難しく、結構リズム的にガタガタの漫才ができたりしますが、これも数を作ったり、実演をこなしていくうちに気付いていきますので、大丈夫です!

 

 

お笑いライブや、M-1グランプリなどの大会だと制限時間が決まっているので、それに合わせて数を調整していきます。

 

 

 

⑥立って練習する

 

いわゆる立ち稽古というやつですね。

さぁ、こっからがもう大変です(笑)

 

 

台本の読み合わせに始まり、セリフを覚えて、リズム、タイミング、声のトーン、感情、演技...などなど。

 

 

鏡などみて、動きや表情などのチェック。

もう人前で見せる事を前提に、練習していきます。

 

 

何が大変かというと、二人とも出来てなければダメで。

二人とも出来てなければ。

 

 

もちろん実力差とかあることも多いと思いますが、そこら辺は要求のレベルを下げたり、達者な方に多めにしゃべるようにしたり。

 

 

僕も、現役時代は、自分らの漫才を何回も録音して、あーでもないこーでもない言ってましたね。

 

 

あ、そうそう!録音は絶対した方がいいです。出来れば録画。

 

最初は、手ブラブラさせたり、体フラフラさせたり、顔の向きヘンだったり、かなりヘタクソに映ります。

 

ツッコミも棒読みかも知れません。(←これは初心者は誰しも通る)

 

 

とにかく、初めは自分を客観視できないので、外部のモノを使って、自分らの姿をモニタリングしましょう!

 

 

これをする事で、上達がかなり早くなります♩

 

 

 

漫才は大喜利である!

 

ここまででもお話した通り、漫才というのは大喜利です。

 

そのまま大喜利を羅列していくスタイルもありますし、大喜利で出たボケをアクションと共に、「実演」したりしていきます。

 

とにかく、骨格は大喜利です。

 

 

そして大喜利力を鍛えていけば、ボケのレベルも上がっていきます。

 

とにかく、大喜利だという事を覚えておいてください。

 

 

 

台本に感情を書こう!

 

台本を作るレベルが上がって来ると、あらかじめ感情を書くことが出来るようになって来ます。

 

これをやってくれると、やる側としては、かなりラクになります。

台本のまま演じれば、演出として正しい感情がついて来るからです。

 

 

そのレベルになると、割と人の気持ちがわかる様になって来ます。

エスパーじゃないですよw  共感力という意味で)

 

 

もし漫才を続けていくならば、ぜひここを目指して行きましょう♩

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は「漫才のつくり方」を書いてみました。

 

 

一応、一番作りやすいと思われるモノをご紹介しましたが、アドリブでやってみながら作るのが得意な人とか、色々います。

 

 

ぜひ、自分のやりやすい漫才の作り方を見つけてみてください^^

 

 

おしまい。

 

 

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