どーも、お笑い工学の佐々木くんです!
今回のテーマは「R-1ぐらんぷり2019」
Aブロック
チョコレートプラネット 松尾(東京よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
IKKOさん(一休さんのパロディ)
もうウケにウケてましたねー!
今ノリに乗ってるというかんじで、とても勢いを感じました。
トップバッターであのウケ方はスゴイ。
渡辺リーダーも言ってましたが、ネタはシンプル。
純粋にIKKOさんをやりたい。
一休さん関係ある?というボケが多めだったかな(笑)
賞レースは「ネタのエッジ」か「キャラ」だと思うけど、松尾さんはパラメーター全振りでキャラネタできましたね。
やっぱり、キングオブコントのファイナリスト常連の、演者としての能力の高さを感じました。
ただ、やっぱりTVの画面上からは、迫力が伝わりきらなかったのと、ネタ構成のシンプルさが審査員評価に影響したのかなーと。
どーんだけ〜!!!!とか現場にいたら絶対持っていかれるよ。
あんなんズルいよ(笑)
クロスバー直撃 前野悠介 (大阪よしもと)
何が横切ったでしょう
これは何と言うんでしょうか...。
工作系のネタ?
自作の小道具を駆使した、ちょっと変化球なネタでした。
1つ残念だったのは、
ネタで何度も活躍するはずのラーメンが「ラーメンに見えなかった」
です。
サイズも小さく、絵が少しわかりにくかったのかなーと。
こがけん(東京よしもと)
歌の才能を引き出すマイク
とうとう来ましたねー!
こがけんさん!
これまでも一発ネタ系の番組で見たり、6年前くらいにライブでお見かけして以来ですが、特技をこういう一人コントの形にして来ました。
これが個人的に大ハマり。
バカバカしすぎて腹抱えて笑いました(笑)
自分のポテンシャルに戸惑いを隠しきれない感じの、あの表情みてください(笑)
会場の受けっぷりもドッカンドッカン来ていて、「これは行くかも!」と思いましたが、惜しくも敗退。
個人的には、今大会の全ネタの中でNo.1。
多分まちがいなく、たくさんTV呼ばれると思います。
お笑い芸人が、個人で仕事を受けられる時代がきたら、間違いなく大ブレイクするでしょう。
セルライトスパ大須賀(大阪よしもと)
イクメンのささやき
大阪よしもとのセルライトスパというコンビの、ボケの方ですよね。
最近流行りの(?)
パッケージと中身が関係ない、あるある一言ネタです。
特徴をあえて上げるとしたら「ささやき」ですかね。
ネタは本当にしっかりした、お手本のような あるあるネタ。
生活に密着した、「あるある〜!」「確かに〜!」というのを何度も引き出されました。
「あるある」は、みんなバカにしがちだけどね、細かい疑問に気付いたりグルーピングしていく能力って実はスゴイと思うのです。
「あるある」自体はすべてのネタに使われてますしね。
要は一般的なイメージなので。
こがけんさんとの争いで僅差で予選通過。
Bブロック
おいでやす小田(大阪よしもと)
成功者の苦悩
他人が羨むような暮らしをしてるはずの成功者。
しかしその実態は...?
という裏側を描くネタ。
コントではよくある、
俗にいう「まどか☆マギカ パターン」です。
一応コントの体裁にはなっていますが、これも一言ネタっぽいのかな。
霜降り明星 粗品(大阪よしもと)
夢フリップ
いやー、彼は上手いですねー。
その構成には、う〜ん、と唸らされますね。
彼は、先輩芸人からのサンプリングがうまいと思うんです。
発想方法はバカリズム。
サンプリングという方法はジャルジャル。
フリップが伸びていくのは、COWCOW 山田よし。
全部、丸パクリじゃないんですよ。
考え方は大元をパクり、手法は部分的にパクる。
パクリというと言葉がわるいですね(笑)
芸の盗み方がもの凄くうまい。
自分のネタのサンプリングもしてましたよね。
作家の友人いわく、お笑いにもHIPHOPの手法を取り入れてる芸人が強いと申しておりました(笑)
まぁ、冗談ぽく書いたけど、これは割とマジで僕もそう思ってます。
表面のパッケージのパクリでなく、もっとコアの部分のパクリセンス。
アルコ&ピースの漫才のパッケージを真似ても勝てないように、
これからチャレンジする新人芸人の方は、「何をパクるか?」「どこをパクるか?を」考えてみると良いかもしれません。
こがけんさんのバカだなー!という笑いというより、
上手いなー、やられたなぁー、さすがだなー!
という感じのネタでした。
あともう去年の感想でも言いましたが、ファミ通のハガキ投稿コーナーみたいなネタをするなーと相変わらず思いました(笑)
東京に進出するのかな?したのかな?
ルシファー吉岡(マセキ芸能社)
JK
Bブロックを観ていて興味深いなーと感じたことは、
それぞれの組が「前の芸人がフリになって」、
出演順が進むにつれて、ドンドン面白く感じたことです。
おいでやす小田もそうですが、前の「セルライトスパのあるある」からの「あるあるイメージ裏切り」みたいなネタ運びだったので、より面白く感じたし、
粗品を観て「うまいな〜」と感じてからの、ルシファーさんのバカコント。
で、バカコントからの、ロジックのわかりやすいシュール(?)コント。
なんか上手いことギャップがついて、後になればなるほど、面白く感じました。
なんかネタ番組や、お笑いライブをデザインする時の参考になりましたね(笑)
マツモトクラブ(SMA)
友達の犬
いつも変わった設定で楽しませてくれるマツモトクラブ。
彼の登場以降、「録音とガッツリ会話する」というスタイルが流行りましたね。
今回は、わかりやすいロジックの...ベタなシュールコント(?)で、攻めて来ました。
僕はこういう分かりやすい仕組みは好きですけどね。
トガり過ぎず、王道過ぎず。
そもそもピン芸人で、こっち側狙う人は少ないと思うので。
Cブロック
だーりんず 松本りんす(SMA)
カツラ芸
勉強不足でだーりんずのお二人を、をそんなに知りませんでしたが、まさかのカツラ芸(笑)
最近のR-1のトレンドである「演芸テイスト」の大道芸みたいな感じにも乗りつつ、
アキラ100%のような会場を巻き込むハラハラ感もありつつ、
しっかり面白くて、個人的にもメチャクチャ好きでした。
ここ大事ですね、ショー感ありながら、
「しっかり面白く、しっかりバカ」
お笑いのロジック自体はもう王道も王道。
何なら予測できるくらいのベタさなのですが、カツラが加わるだけでこんなにも面白いのかと。
もう腹抱えて笑いました(笑)
個人的には、前年のファイナリストのエッセンスに寄せすぎるのは、悪手かなと考えているのですが、ここまで昇華できていればそれも良いかなって思えましたね。
やっぱり、自分に合った「どんなコンセプトを見つけるか?」
何だなーとつくづく思いました。
そして、コンセプトを見つけたら、それで「どのくらい稼げるか?」まで、これからの芸人は意識する必要があるかも知れません。
飽きられたら次。飽きられたら次。
いつも話題になるような動き方をして。忘れられないように。
河邑ミク(松竹芸能)
大阪に行ったら...
待って。
僕が言うのもアレですが。
河邑ミク...
これは可愛いのか?
冒頭の広瀬アリスのVTRのせいで、感覚がしっちゃかめっちゃかになりました。
しかも広瀬アリス半笑いじゃん!
絶対バカにしてるだろ!
三浦マイルド(よしもと)
広島弁の漢字ドリル
R-1を一度獲り、その後も何度もファイナリストとして出場している三浦マイルドさん。
今回も出身の広島ことばでのネタを披露してました。
...が!
うーん...これは何というか勿体無いところだらけというか。
何というかTVで面白さが伝わり切らなかったというか。
まず、小学生に流行ってるおもしろドリルって「うんこドリル」の事ですよね?
ネタ中は言わなかったけど。
では、なぜ言わなかったのか?
「広島弁はうんこの面白さに負けてしまう」
んですよ。
そもそも、「うんこドリル」皆さん知ってますか?
知らない方も多いと思います。
僕なら不安です。
例の会場の声聞きました?
「へーー」
...いや、確実に知らないでしょ。。。
「うんこドリルが小学生のあいだで流行っていてね」...って言わないと。
印象付けないと。
どうしてもやるなら、うんこドリルをしっかり「うんこドリル」と説明した上で、
「うんこより異常なモノ」をテーマに持って来ないといけないと思うんですよね。
なので、ネタのテーマ選びの時点で歪みが生じていたのかな、と。
もしかしたら、TV局側から「著作権引っかかるモノはやめてね」と言われて、やめたのかも知れない。
でも、他の組はそんなんガン無視してコナンくんのネタやっていたし...。
よくも悪くも優等生だと思うんですよ。
すごく良い人だと思うんですよ。
三浦さん。
まぁ、DVDに収録されたくて日和った可能性もあります←
カットされてしまうのでね(笑)
で、そんな中、
「ネタフリが不十分なまま」
「うんこより弱い広島弁で」
ネタが進みます。
そして本編。
でも準決勝でウケてここ来たんだよな〜。
うーん、何かがズレたんだよ...何かが...。。。
岡野陽一(人力舎)
風船おじさん
キングオブコントのファイナリスト経験もある、
元・巨匠の岡野さん。
コンビ時代から、 発想がぶっ飛んだネタをやっていましたが、今回もまた...。
鶏肉って食べるものじゃなくて、飛ばすものだったんですね。
ここ最近のTVの観覧客のワーキャー問題。
それはあると思う。
でもね...
これは悲鳴あげていいと思うんだ。
怖いものは怖いと思って良いと思うんだ。お客さんは。
爆笑コメディアンズさんのネタとか、普通に劇場で悲鳴が上がってましたよね?
良いんですよ、感情がムチャクチャ動いたときは声をあげて。
冷やかしっぽいのはアレだけどさ。
これを批評しろって言われても、ちょっと出来ないですね(笑)
発想はバツグンだけど、これもここ最近のR-1ぐらんぷりのトレンドである、
「ショー感」を汲んだものなのかな〜と思ったりなどしました。
最終決戦
セルライトスパ 大須賀
サバンナでのささやき
霜降り明星 粗品
夢フリップ2
だーりんず 松本りんす
カツラ芸2
総評
まとめ