お笑い工学研究所

お笑い工学を研究する元お笑い芸人の「佐々木くん」とお笑い工学を広く伝えたい「そもんず」によるお笑い工学の研究所です。

すべらない話の上達のコツ その2 エピソードトークを面白くする練習法

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どーも、元・お笑い芸人の佐々木くんです。

 

こういったお笑いテクニックに関するブログをやっていると、

 

 

「すべらない話ができるようになりたい!」「エピソードトークで笑いがとりたい」みたいな声を聞くようになりました。割と需要はあるのかな?と思い、それに関する情報もちょこちょこ発信していこうと思います。

 

 

という事で、今回のお笑い工学 研究テーマは「すべらない話のトレーニング」

 

 

当然ですけど、最初は僕も出来ませんでした。何しろ途方もなく不器用でしたからね...。でも、勉強していくうちに「なーんだそんな事かー!」っていうのが段々と分かってくるんですよね。

 

僕は、すべらない話に才能とかは別にいらないと思っています。「仕組みを理解してるかどうか」の方が大事ですね!

 

この記事では、僕がプロ時代にとても役に立った練習方法を紹介していこうと思います。

 

それでは始めて行きましょー!!

 

 

 

 

すべらない話が上達する「1分間トレーニング」

 

すべらない話の練習法として、「映画のストーリーを1分間で話す」というのがあります。

 

この方法はプロの放送作家さんも使っているという方法です。

多忙な人気作家さんが、短い時間の中でたくさんの情報を交換するためだそうです。

 

 

とくに映画はだいたい2時間あります。

 

多忙な方が、わざわざ時間をつくって映画館に足を運んで、肝心の映画がクソつまんなかったら最悪ですよね(笑)

 

 

ちなみに、お笑いのオーディションでも「1分ネタやって」というのがあります。

 

これも同じ理由で、多忙なTV局のスタッフさんが短い時間に芸人さんのネタを大量に見るためです。

 

 

このオーディションをそのまま番組にしたのが、昔フジテレビで放送していた爆笑レッドカーペットというバラエティーです。

 

 

友人や彼氏彼女や飲みの場などでぜひぜひ話してみましょう!

 

 

でも2時間の映画を1分にギュッと凝縮して話す...。

 

なんだか難しそうですよね?

 

 

大丈夫、なんとかなります。

 

 

 

 

なぜ映画のストーリーを話すの?

 

どうして映画のストーリーがすべらない話の練習になるのか?

 

それは「完成された物語」だからです。

 

 

「すべらない話をしたい!」というと、

「自分もエピソードを作らなきゃ!」とか、

「起承転結しなくちゃ!」みたいな、

 

 

そういった「迷い」が生じてきます。

 

 

でも事件といったって、そう毎日毎日起こるわけじゃないし、

 

そもそも「物語のためにどういう部品を作らなきゃいけないか?」というのが分からないので、そこでまた「迷い」が生じます。

 

 

問題が山積みになって、どこから手をつけたら良いかわからない状態に。

 

 

こんな僕みたいなメンドクサイ考えの人はいるかわかりませんが(笑)

 

ただ漠然と「何から始めたら良いかわからない」という状態だと思います。

 

 

なので、一旦それらを脇に避けておいて、プロが作ったすでに世の中に認められている物語を使っちゃおう!ってワケです。

 

 

だから別に映画に限らず、マンガやアニメや小説でも良いんです。

 

ただ、それだとキャラクター重視のものや、日常系のゆるふわなモノも混ざっているので、僕のオススメとしては、

 

 

などがオススメです。

 

 

ちなみに、興味はないかもしれませんが、僕の好きなマンガは「ヒカルの碁」「PLUTO」「レベルE」です(笑)

 

 

とはいえ、興味がないものを無理矢理みてもシンドイし、続かないと思うので「自分が好きな物語」を人に話してみましょう。

 

 

好きであればあるほど、喋りたい事はたくさんあるはずで、それを泣く泣くカットすることが凄くタメになります(笑)

 

 

 

 

すべらない話の「練習の目的」

 

練習の目的、それはズバリ「話のムダを省くこと」

 

人は会話するとき、ビックリするほど余計なことを喋っています。

 

 

話の順番もしっちゃかめっちゃかだったりするし、ここでその説明いらないよ!っていう解説があったり、飛び飛びだったり、いつの間にか別の話になってたり...。

 

 

それを時間を1分に制限することによって、半ば強制的にカットすることが出来ます。

 

 

「締切」もそうですけど、時間制限に対する人への影響力はなんと強力なのでしょう!(笑)

 

 

 

 

レーニングの効果

 

この1分間トレーニングをする事によって、

「この情報は必要か?必要でないか?」という判別がつくようになります。

 

 

何しろ時間が1分しかありません。

必然的にエピソードにとって「必要な情報」しか入れられなくなります。

 

 

それと「何を話すか?」という段取りも考えるようになります。

 

短い時間の中では、「必要な情報」の中からさらに選り分けて取捨選択をしなければいけません。

 

 

「本編を語る時間はないから、あらすじだけにしよう」とか

「これだけは絶対に伝えたい!」とか。

 

 

テーマを絞ったり、泣く泣く切ったりする部分が出てきたりするはずです。

 

 

何より1分です。もたもたしてはいられません。普段ゆったり喋っている人は、テンポよく話す良い機会になると思います。

 

 

そういうシミュレーションが非常に良い練習になります。

 

 

こうして話の内容を凝縮するクセをつけると、濃密なエピソードが語れるようになります。「中身のない話」から「中身が濃い話」にして行きましょう。

 

 

 

3分、5分バージョンもあるぞ!

 

1分間で喋れるようになったら、今度は3分間で。

3分に慣れたら今度は5分でと、時間を延ばして行きます。

 

 

そうなって来ると、3分をいかに活用して濃密にして行くか。物語のどの部分を引き伸ばして詳細に語るか?などまた新たな課題が迫ってきます。

 

 

濃密な5分なんて大変ですね(笑)

ある程度、話に「プログラム」をつくる必要が出てきます。

 

 

こんなコーナーやこんなコーナーもあっても良いな...なんて頭を巡らせるのです。これがとっても勉強になるのです。どの順番で話すか?ってのもあるしね。

 

 

 

 

1エピソードごとに「ミッション」を課そう!

エピソードトークには「ミッション」が必要不可欠です。

ミッションとは「目的」のこと。

 

 

じゃあ目的とはなんでしょう?

 

「オチをバレないようにする!」

「5W1Hを入れる!」

 

 

どれも必要なことではありますが、それは目的ではありません。

 

 

目的とは「相手にどんな感情を起こさせたいか?」です。

 

 

すべらない話なら「面白い」と思わせたい。

怖い話なら「怖い!」と思わせたい。

人間ドラマなら「ハートフルな気持ちにさせたい」

 

 

などなど。

 

 

相手に起こさせる感情をゴールすれば、そこからの逆算で話の組み立てを考えられますよね。

 

なので、人にエピソードを話すときは「ミッション」を意識しましょう。

 

 

最初はうまく出来なくても「次はこうしてみよう」「その次はこうはどうだろう?」 など、ぜひ工夫して見てください。

 

 

 

まずは  作り方・やり方  は気にするな!

 

 

 

それでも挫折していまいそうな人へ...

 

「1分にどうしても収まらないよ〜!」

「全然できません」

 

 

そんな方は、まず自由に喋りましょう!

 

必ず1分にしなくちゃ死ぬ!というルールはありません(笑)

 

 

この場合、逆に5分とかから始めてみても良いかも。

 

そこから4分。3分。2分。1分。

 

 

まずは自分のできる事から始めてみてください♩

 

 ちょっとずつ出来ることが増えてくると、喋りたくて喋りたくて、たまらなくなりますから(笑)

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

 

すべらない話の上達のコツは、とにかく人にエピソードをしゃべる事です。

 

 

そんなにストイックじゃなくて良いので、楽しみながら上手くなりましょう!

 

 

コツは自分に期待しないこと(笑)

 

また、すべらない話の続編も気まぐれに書きたいと思います!

 

 

それでは、また!!

 

 

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おしまい。